
Takazudoが趣味で作っているDIYシリーズ、zudo-block-60の紹介記事になります。
こちらの商品は60HPサイズのユーロラックモジュラーシンセサイザーケースDIYキットで、Takazudoの方で設計したものです。ケース作成のモチベーションとしては、小型で角度や深さを変えたり出来るものが欲しいというものでした。カラーバリエーション、サイドパネルの形状、予算に合わせて選択可能なレールが特徴で、お好みの組み合わせで自分だけのケースを作ることが出来ます。見た目も華やかなケースです。
こちらの商品は以下よりご購入頂けます。製品にはバリエーションがあり、詳細はこのページ内で後述しております。
また、このケース組み立てキットは他のサイズ/素材のバリエーションもあります。以下、Takazudo Modularブランドの製品一覧より併せてチェックしていただけると幸いです。
- 商品写真
- zudo-block-60の特徴
- ラインナップ
- 角度を調整できるデザイン
- 内容物
- 組み立て手順: ケース
- バスボード
- 電源について
- zudo-blockの拡張とレールについて
- その他商品写真
- 寸法/データ
商品写真











zudo-block-60の特徴
zudo-block-60は、アクリルボードをベースにして設計された、60HPの取り回ししやすい小型のユーロラックモジュラーシンセサイザー用ケースDIYキット。こちらのケースのポイントとしては以下4点。
- 華やかな見た目
- 傾けられるデザイン
- 予算によって選択可能なレール
- 組み合わせで広がる可能性
それぞれについてご説明して参ります。

1. 華やかな見た目
アクリルボード製モジュラーケースの長所──その最大の魅力は、やはり見た目の華やかさにあると言えるでしょう。透明感のあるケース越しに覗くモジュラーシンセの背面は、どこかサイバーで近未来的な印象を与えます。モジュール裏やバスボード上で点灯するLEDの光がアクリルを通してやわらかく拡散される様子は、視覚的にも大きな楽しみのひとつです。
カラーバリエーションが豊富なのもこのタイプのケースならではの魅力。好みに合わせて色を選び、自由な組み合わせで自分だけのオリジナルセットアップを構築することが可能です。

2. 傾けられるデザイン
zudo-block-40は、内側のフレーム部分を自由な角度で固定できる点も大きな特長です。このケースは、フレーム部分と外箱部分に分かれた構造になっており、外側のサイドパネルには多数の穴が空けられています。この2つをネジで留めることで、ユーザーはフレーム部分を好みの角度・位置で固定することが可能です。
モジュラーシンセのケースをすでにお持ちの方の中には、「机に平置きだと、座って操作するときに使いにくい」と感じた経験は無いでしょうか。zudo-block-60は、この問題をケース単体で解決します。フレーム角度を自由に調整できることで、視認性と操作性が大幅に向上し、快適な演奏環境を実現します。

3. 予算によって選択可能なレール
zudo-block-60は、素材の異なる3種類のレールから好みに応じて選択できるカスタムケースです。高精度で高級感のあるオールアルミ製タイプ、手頃な価格のASA樹脂製エントリーモデル、そしてその中間に位置するバランスのとれたハイブリッドタイプの3種が用意されています。
実は、レールの価格はケース全体のコストにおいて大きな割合を占める要素です。堅牢な金属製レールが理想的であることに異論はありませんが、そのぶん価格が上がってしまいます。そうなると、モジュールを収める箱を買うだけでも財布が痛く、モジュラーシンセの入門者にとっては大きなハードルとなることも少なくありません。
本ケースでは、当初は金属製レールのみを採用していましたが、その障壁を取り除くため、価格を抑えつつも使いやすさを維持した樹脂製レールを新たに設計。これにより、ユーザーはニーズに応じてレールの種類を選択できるようになっています。

4. 組み合わせで広がる可能性
zudo-blockシリーズには、ケースそのものにモジュラリティというコンセプトを取り入れた設計がなされています。モジュラーシンセの構成が自由であるように、ケースの構成もまたユーザーの用途や発想に応じて柔軟に拡張・再構成できるようになっているのが大きな特長です。
始めは小さなセットアップで始めつつ、セットアップの規模が大きくなってきたら別のzudo-blockを追加し、一回り大きなケースへとスケールアップすることが可能。基本的にシリーズ内の同種のパネル寸法は同じで設計されているため、自分の好きなカラーと組み合わせで、オリジナルのケースを作り上げることが可能になっています。
ラインナップ
次に、こちらのzudo-block-60のラインナップについてご説明します。ポイントとしては以下3点です。
- サイドパネルの形状(長方形Aタイプ/段差付きBタイプ)
- カラー(Red/Orange/Green)
- レールの素材(Lite/Dual/Metal)
それぞれについてご説明します。
1. サイドパネルの形状
まずは横のパネルの形状です。こちらは以下2種類からお選び頂けます。
- Aタイプ: 長方形
- Bタイプ: 段差付き
このケースの特徴として、レールの角度を自由に調整できるようになっていますが、Bタイプの方はさらに角度を付けて傾けられる様になっています。


2. カラー
カラーは以下3色からお選び頂けます。
- Red(赤)
- Orange(オレンジ)
- Green(緑)
本品は、アクリル製パネルを金具とネジで固定して組み立てる構造です。各パネルは専門業者によるレーザーカットで、精密な寸法に仕上げられています。



3. レールの素材
本ケースのレールは、以下3種類からお選び頂けます。
- Lite: ASAマウントレール + ASAバーナット
- Dual: ASAマウントレール + 金属バーナット
- Metal: 金属マウントレール + 金属バーナット
このレールは価格の低い順にLite、Dual、Metalです。
まず最も高級なレールはMetalで、これはアルマイト加工済みのアルミニウム製のマウントレール(バーナットを収める部分)と、アルミニウム製のバーナット(ネジを止める部分)の組み合わせです。一般的な金属製のケースに使われているような、しっかりとした重さと堅さのある精巧なレールです。
最もリーズナブルなレールはLiteで、これはASA樹脂製のマウントレールに、ASA樹脂製のバーナットを組み合わせた、自家製のレールです。プラスチックであることから、磨り減りが発生しやすかったり、ネジ挿入に力が必要だったりするものの、軽量で安価というメリットがあり、とりあえずモジュラーに興味がある方へのエントリーモデルとして。もしくはそこまでモジュールの付外しを頻繁に行わない方にもオススメです。
この中間がDualで、これはASA樹脂製のマウントレールに、Metal版レールのバーナットを組み合わせたものです。金属製バーナットの使いやすさはそのままに、価格を抑えることを目指した、Takazudoオススメのレールです。



メルカリShopsでの商品購入について
これらをメルカリShopsで販売していますが、用意している商品としては、3カラー×3レールの、合計9パターンの商品として販売しております。これにサイドパネルの形状違いを含めると9×2の18パターンとなりますが、サイドパネルの形状は商品購入時にAタイプかBタイプかお選び頂く形になっていますのでご注意下さい。
このケースは、パネルカラー/サイドパネルの形状については価格の差が無く、レールによってのみ価格が異なります。送料込み/税込みの価格は以下の通りです。
- Lite: 8,980円
- Dual: 12,980円
- Metal: 16,980円
角度を調整できるデザイン
このケースはまず、モジュールを取り付けるフレーム部分を先に組み立てます。以下が組み立てた状態です。

そして次に外側の箱部分を組み立てますが、この箱側面には以下のように、たくさんの穴が空いています。


この穴はM5ネジが通せるサイズになっており、同梱されているM5ネジ/ワッシャー/ナットを使い、フレーム部分側面の穴と位置を合わせて固定します。



箱の深さはAタイプであっても8cmほどあるため、底面にバスボード等を設置しても十分な深さがあります。前後のパネルは合計4枚付属していますが、全て使う必要はありません。フレーム部分を斜めにし、深さ的に浅く使いたい場合は邪魔になりますので、ご自身で使いたい分だけご使用ください。
一応、個人的なオススメは、前面のパネルを一つ外した状態で、フレームを若干傾けて使うパターンです。深いモジュールを使わないのであれば、これでも十分は深さを確保できます。適度に角度がついてモジュールの操作がしやすいセットアップです。
内容物
商品の内容物は以下、カットされたアクリルボード、レール、その他金具等です。
全レール共通
- パネル 底面: 2枚
- パネル 側面: 2枚
- パネル 前後上側: 2枚
- パネル 前後下側: 2枚
- レール固定パネル: 1セット
- 1mm高ワッシャー: 16個
- 3mm高ワッシャー: 4個
- パネル連結用ブラケット: 6個
- M5ネジ 12mm: 12本(連結用ブランケット固定用)
- M5ネジ 14mm: 4本(レール×側面パネル固定用)
- M5ロックナット: 16個




Metalレール
- アルミマウンティングレール 60HP(305mm): 2本
- アルミバーナット 60HP(305mm/M3穴): 2本
- M5ネジ 12mm: 4本
Dualレール
- ASAマウンティングレール 30HP(152.5mm): 4本
- アルミバーナット 60HP(305mm/M3穴): 2本
- M5イモネジ 50mm: 2本
- M5ネジ 40mm: 4本
Liteレール
- ASAマウンティングレール 30HP(152.5mm): 4本
- ASAバーナット 30HP(152.5mm): 2本
- M5イモネジ 50mm: 2本
- M5ネジ 40mm: 4本
組み立て手順: ケース
ケースの組み立て手順は、以下のガイドをご参照ください:
zudo-block-60は、40HP版の横方向のパネルが長いバージョンであり、組み立て手順は全く同一です。組み立てには六角棒レンチ、スパナ、プラスドライバー等の工具が必要です。詳細は上記ガイドをご確認ください。
バスボード
以下はzudo-block-40用に開発したバスボードですが、このzudo-block-60にも取り付け可能です。ご興味ありましたら是非併せてご参照ください。

電源について
このケースには電源が内蔵されていないため、別途電源をご用意頂く必要があります。電源用のモジュールとして、以下の3つを国内で入手しやすいものとしてご紹介しておきます。
また、電源ってどう考えれば良いのかよく分からないという方向けに、以下コラムを別途用意してあります。こちらも併せてご参照頂けますと幸いです。
zudo-blockの拡張とレールについて
zudo-block-60を二つ繋げる場合、以下zudo-railの1U版を使用することで、丁度良い大きさのフレームセットを組むことが出来ます。併せてご参照ください。
その他商品写真
他、色々写真があるのですが数が多いため、最後にこちらにまとめさせて頂きます。
赤: Aタイプ



緑: Aタイプ



オレンジ: Aタイプ



組み合わせ例

レール


寸法/データ
細かい寸法のデータが必要な場合、以下データをご参照ください。
zudo-block-60の紹介は以上になります。
ご参考になれば幸いです。








