Takazudo Modular: zudo-bus紹介

2024/11/29 Author: Takazudo

Takazudoが趣味で作っているDIYシリーズ、zudo-busの紹介記事になります。

こちらはバスボードです。別途販売しているzudo-block-40で使用するために設計、作成しました。ですが当然、ご自身でDIYして作ったケースなどでもご利用頂けます。タコ足の電源ケーブル代わりに気軽にご利用ください。

こちらの商品は、完成品とDIYキットの両方を販売、以下よりご購入頂けます。

商品写真

ビルド済み品

商品写真

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DIYキット

商品写真

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zudo-busの機能

このzudo-busは、電源からの電力供給を、複数のモジュールに分配するための基板です。ユーロラックモジュラーシンセにおいては、コンセントからの電圧をモジュールに供給するために整えた後、各モジュールに分配します。この電源供給を担う部分は、何かしらケースを購入した場合、そのケースに内蔵されていたり、もしくは、電源用モジュール(後述)が販売されており、それを使うことが一般的です。

ケースに備え付けの電源を使用している場合、既にケースにバスボードが内蔵されていることが多いでしょう。そのような場合はこのzudo-busは不要ですが、当店にて別途販売しているzudo-block-40のような内蔵電源を備えていないケースの場合、電源の分配にこのzudo-busを使用することが出来ます。

zudo-busは2×5の10ピンコネクタ(もしくはファストン端子)経由で+12V/-12V/GNDを受け取り、それを各モジュールに分配します。また、+5V電圧の供給機能も備えています。写真に写っている白い足部分には両面テープが付いており、ケースに固定可能です。

基本的な使い方

このバスボードは、別途電源を供給する機器と併せて使うことを想定しています。なのでまず、このバスボード単体ではモジュールらに供給する電圧を作ることがは出来ないのでご注意ください。

zudo-busは、電源供給を、左端にある2×5の10ピンコネクタにより受けることが出来るようになっています。この使い方解説においては、何かしら別の電源付きのケースがあり、そこから長いフラットケーブルを使って電源供給を受けるとします。この時、まず左端の10ピンコネクタに以下のようにケーブルを接続すれば、電源供給はOK。通電は基板上のLEDの点灯で確認可能です。

※ ケーブルの付け外しは電源をOFFにした状態で行ってください

LEDの点灯が確認できたら、他のソケットとモジュールらを、フラットケーブルで接続してください。

基本的な使い方は以上です。

セットアップ例

このzudo-busは、前述の通りzudo-block-40と併用することを想定して作られています。この項ではzudo-busと併用したセットアップ例を紹介します。

例1: 単純な電源との接続

最もシンプルなセットアップは、ケースの外に電源があり、その電源供給を受けて給電するだけという構成です。

セットアップ例写真

この写真に写っているのは開発中の電源ですが、前述のように何か親となる大きなケースや、電源用モジュールからの電源供給でも同様です。

例2: 複数のケースの併用

例1に別のケースを追加して使いたい場合の構成例です。

セットアップ例写真

このセットアップでは、左側のzudo-busの右端のピンに電源用フラットケーブルを差し、そのケーブルの先を右側のzudo-busの入力に接続しています。これで右側のzudo-busは、左側のzudo-busからの電源と接続された状態になります。

例3: 電源モジュールのタコ足と併用

この例は、Behringer: CP1Aを電源として利用した構成例です。

セットアップ例写真

左側のケースでは、CP1Aに付属していたタコ足を使用、右側のzudo-busはタコ足の1つから伸ばした電源用フラットケーブル経由で給電を受け取り、右側のケースのもジュール群に分配しています。

この構成においては、左側のケースにもzudo-busを設置し、タコ足を使わず、CP1Aからの出力をダイレクトにzudo-busに接続するように構成しても良いでしょう。

+5V電圧の供給

このバスボードは、供給元の電源と、以下3つの回路で接続されます。

  • +12V
  • GND
  • -12V

このため、電源から供給される+5V電圧を受け取りません。

ただし、このバスボードには+5V電圧の供給機能が備わっています。この機能を使うためには、以下のように基板左端にあるスイッチをONの方へ切り替えてください。(出荷時にはONになっています)

ファストン端子による電源供給

zudo-busは、10ピンのコネクタの代わりに、基板右端にある端子からも電源を受け取ることが可能です。こちらの端子を利用する場合、下記写真のような保護カバーを用い、端子間が触れないようにご注意ください。

この端子はノイズレスな給電を実現するために用意されています。一般的なユーロラックモジュラーシンセ電源用フラットケーブルは、細い銅線の束であり、一つ一つの銅線に流れる電流の量が高くなると、モジュールが要求する電流を十分に供給できなくなる可能性があります。

このため、たくさんのモジュールに給電する際にそれら電流を束ねる部分では、フラットケーブルよりも太い銅線を利用した方がノイズの発生を抑制する効果が期待できます。ファストン端子を使えば太い銅線を選択することが可能です。

この端子の寸法はTE Connectivity 1217754-1をご参照ください。

電源について

このケースには電源が内蔵されていないため、別途電源をご用意頂く必要があります。電源用のモジュールとして、以下の2つを国内で入手しやすいものとしてご紹介しておきます。

内容物

本商品に含まれる内容物は以下です。ケーブル類は含まれていないので、別途お買い求めください。

  • ビルド済み品
    • 組み立て済みバスボード本体
  • DIYキット
    • SMD類実装済み基板
    • 10ピン(2×5)ボックスヘッダ × 1
    • 16ピン(2×8)ボックスヘッダ × 8
    • 固定用足部品 × 2

DIYキットの組み立て手順

このDIYキットは、ただボックスヘッダを付けるだけであり、難易度は低く、DIY入門者に適していると思います。ただし、以下2点に注意して実装してください。

  • ボックスヘッダには方向があります。穴の空いている方向を、PCBに書かれている方向と間違えないように注意してください
  • ピンとピンの間を誤って接続してしまうと、ショートの原因となり、モジュールを痛めてしまう可能性があります。通電前にピンとピンがハンダで繋がっていないかを入念に確認してください

こちら、組み立て動画を撮り、YouTubeにアップしています。この動画の後半で行っているように、マルチメーターをお持ちの方は、組み立て後にピンから出力電圧を計測することを推奨します。

以下よりご参照ください。

モジュラーシンセのDIYとは?

モジュラーシンセサイザーのDIYについて詳しくご存じない方向けに、以下にDIYの導入的なコラムを用意しました。DIYについてご興味のある方、始めてみようと思う方は、是非ご参照いただければと。

また、組み立てに際して不明点や不安な点がございましたら、以下Takazudo Modularのdiscordチャンネルにてお気軽にご質問等、頂ければと思います。

利用承諾

このバスボードを利用して発生したいかなる事故や機器の破損について、当店は一切の責任を負いかねます。完成品については上記動画にあるようにテストを行った上で出荷しますが、それ以上の保証は出来かねますので、ご了承の上ご購入ください。

仕様

BOM