
OXI Instrumentsより新製品、OXI ONE MKIIが発表されました! Takazudo Modularでも取り扱い予定、予約受付も可能ですので、先取りの商品紹介をお届けします👌

価格とご予約について

まず始めにご予約についてご案内しておきます。入荷出来る数は当店的にもOXI Instruments社的にも限られているため、ご予約は先着順での受付となります。ご興味がございましたら、以下のリンクよりお問い合わせのほど、よろしくお願い致します。
当店での販売予定価格は以下になります。いずれも税込み、送料込み価格。配送予定は5月後半〜6月予定とアナウンスされています。
- OXI ONE MKII Nostalgia: 153,800円
- OXI ONE MKII Black Edition: 158,800円
- OXI Pipe MKII: 21,800円
- OXI Split V2: 14,800円
OXI ONE MKIIにはNostalgiaとBlackの2つのデザインバリエーションがあります。機能自体はこの2つに差は無く、筐体のベースがアルマイト加工のブラックである点も同じ。違うのはパッドの色のみですので、お好みに合わせてお選び頂いて問題ありません。Nostalgiaは白ベースのパッドの方、Black Editionの方が黒ベースのパッドになります。(初代OXI ONEと同じベースラインナップのカラーバリエーションです)
では以降、OXI ONE MKIIの特徴や新機能について、カタログの内容をアレンジしたテキストでご紹介して参ります。
OXI ONE MKII
OXI ONE MKII は、スタジオ/ライブパフォーマンス向けのプレミアムシーケンサーです。
8パートのシーケンサー、128パッドのグリッド、8つのCV/Gate出力、MIDI、Bluetooth、USB接続を装備。初代OXI ONEから追加されているファンクションボタン、大型スクリーン、高度なシーケンスを可能とするファームウェアが搭載され、比類なきコントロールと効率化されたワークフローを実現します。

インスピレーションの速さで創造する
OXI ONE MKII は数年にわたる改良の集大成であり、コミュニティとアーティストからの貴重なフィードバックを受け、完成されました。
強力な新機能を統合し、ワークフローを最適化することで、かつてない速度と創造性を実現しています。その結果、今日最も強力で直感的、かつ手頃な価格のシーケンサーが誕生しました。
More is MORE
OXI ONE MKII は旧モデルのすべての魅力をさらに強化しています。
8パートのシーケンサーを基本とし、それぞれをMultitrackモードにしたとすれば、最大64トラックをコントロールすることが可能。これにより複雑な作曲にも柔軟に対応。リズムシーケンスの強化、シーケンスの単位を高度にコントロールするSong機能、接続性の拡張により、音楽制作における強力なツールとなります。
洗練された直感的なワークフローと多数の新機能により、かつてない機能性・精度・創造的自由を実現します。
メロディーとリズムのマスターツール
OXI ONE MKII は、メロディックな創造性で定評がありますが、リズムの面でも同様に強力です。
拡張されたジェネレーティブ機能により、動的なバリエーションを簡単に追加でき、無限の創造的可能性を引き出します。
創造のための無限ツール
各シーケンサーモードに結び付けられた条件分岐、モジュレーションレーン、LFO を備え、インスピレーションの速度で創作が可能です。
OXI ONE MKが信頼されるシーケンサーとして認知させることに成功しているのは、改善が継続的に行われ続ける、その内蔵ソフトウェアによるところが大きいと言えます。MKIIになり新しく加わったリピートエンジン、アキュムレータ、そして新ファンクションボタンであるFLOWにより、あなたの音楽に対するクリエイションは新たな次元に進化します。

パフォーマンスシーケンサー & スタジオの頭脳
OXI ONE MKII は単なるスタジオの中心機材ではありません。
ライブ演奏に最適化された機能により、編曲や作曲を自由自在にコントロール。スタジオでもステージでも、OXI ONE MKII は究極のクリエイティブパートナーです。
自然な進化
新しい製品でありながら、OXI ONE MKII は初代OXI ONEの親しみやすいワークフローを維持しています。
大幅な機能強化と操作性の向上により、シーケンサーの新たなスタンダードを打ち立てました。
新機能
- 8つの強力なシーケンサー
- 複雑な作曲、大規模セットアップ、モジュラー構成、楽曲制作に最適。マルチトラックモードを各パートで使用すれば、8×8の最大64トラックまで使用可能。気軽にリズム類やシーケンスを分けても使い尽くせないシーケンス数に。
- バックライト付きファンクションボタンでワークフローを簡略化
- ライブ時にも重要機能に即時アクセス可能。各部の部品もグレードアップされており、初代OXI ONEよりも明るさの調整幅が増加。
- 新しいパフォーマンスモード
- ライブパフォーマンスとハンズオン作曲セッションに最適。パフォーマンスモードに切り替えるためのボタンも新しく搭載。
- 独自のアキュムレータ&リピートエンジン
- 複雑なリズムと進化的パターン作成に有効なアキュムレータ機能、リピートエンジン。
- カスタムグルーヴエンジン
- ユーザー定義のテンプレートを作成・共有・適用可能。
- FLOWパフォーマンスレイヤー
- シーケンスを崩さずにリアルタイムで動的変化を追加。

- 各シーケンサーに8つの独立したモジュレーションレーン
- ピッチ、フィルター、ゲート、ベロシティなどを制御可能。自由にCV出力へアサインも可能。
- 高度なジェネレーティブツール
- ノート/ステップ再配置、ユークリッドリズムなど搭載。
打ち込んだシーケンスにランダム性を思うように取り入れることが可能。 - 直感的なコードモード
- スケール認識とスマートコード提案付き。
- 強化されたアレンジャーモード
- セクション、トランジション、ループを直感的に構築。

- 即時プロジェクトロード
- 内部メモリに保存された20プロジェクトを瞬時に切り替え可能。
- SDカードによる拡張ストレージ
- プロジェクト、グルーヴ、スケール、プリセットなどを保存。初代OXI ONEと比較してより容易なデータ連係を実現。
- 拡張されたインストゥルメントデータベース
- 事前定義済みおよびユーザー定義のマッピングに対応。
- 新OXIアプリとの統合
- プロジェクト管理、ファームウェア更新などをアプリで実現。

- ユーザー定義のスケール対応
- 初代OXI ONEではプリセットされていたスケールのみが利用可能なところ、ユーザーが自分で定義し他スケールを利用することも可能に。
- 16基のLFO
- 1パートごとに2つのLFOを搭載。LFOは内部ルーティングしたりCV OUTへと渡すことが可能。OXI ONEひとつで内部モジュレーションすることが可能。MIDIでもモジュラーでも。
- ステップごとのロジック条件
- ステップ単位での発音確率や、3回に1度発音など、多彩なロジックを実装。
- 大型OLEDディスプレイ
- 初代OXI ONEよりも見やすいOLEDディスプレイを搭載。シーケンス情報を強力にサポート。
- バッテリー駆動(最大8時間)
- 初代OXI ONEよりもさらに長持ちするバッテリーを搭載。
- 最大6つのMIDIポート・96チャンネル(Split V2使用時)
- オプションデバイスのOXI SplitもV2へと進化。そのままだと1つのTRS MIDI出力のところを、6つの機材へと振り分けて出力することも可能であるため、より大規模なセットアップの中核となる存在へと進化。
- 2系統のCV入力でモジュラー統合
- 外部CVを受けてのコントロールも可能。初代OXI ONEでは1系統のみだったCV入力も2つへと拡張。
多様なシーケンスタイプ
OXI ONE MKIIは、筐体のボタンが示している通り、8つの独立したパートのシーケンスを扱うことが可能。各パートには、それぞれ異なるシーケンスタイプを自由に割り当てることができるため、メロディ、コード、リズム、ジェネレーティブなど多彩なモードを組み合わせて、自分だけのシーケンサー環境を構築。この柔軟な設計により、シンプルなループから複雑な楽曲構成まで、あらゆるスタイルの音楽制作に対応。

- Multi-track
- 最大8つの独立トラックに対応し、各パラメータをカスタマイズ可能。最大64トラックに拡張可能。
- Chord
- 多様なコードタイプとボイシング、クロマチックモード、カスタムスケールによる豊かなコード進行を実現。
- Poly
- 最大7ボイスのポリフォニックシーケンス。ノートごとの発音確率やロジック条件による動的な編集が可能。
- Mono
- モノフォニックトラックを完全制御。アキュムレータを使用した複雑なメロディー構築に対応。
- Stochastic
- リズムやピッチを緻密に制御しながら、進化的で変化に富んだメロディーを生成。
- Matriceal
- 4つの独立レーンでベロシティ、オクターブ、ノートを個別に制御する実験的なモード。モジュラーシンセサイザーを操作しているかのようなユニークな自由さ。
Chordモードでハーモニーを深める
OXI ONE MKIIのChordモードは、さまざまなコードタイプやボイシング、ベースオプションを備えた直感的なメニューにより、スムーズにコード進行を組み立てることが可能。複雑な音楽理論を理解していないと何も出来ないのではなく、感覚的にコードを体感していける操作感。
内蔵のコードアルペジエーターを使えば、単体のコードをより豊かで動きのあるフレーズとして演奏させることが可能。シンプルな入力から、深みのあるサウンドスケープを創出可能。
Chordモードの基本機能に加え、ハーモナイザー機能を用いれば、他のトラックとコードの調和が自動的に保たれ、楽曲全体が自然にまとまる一体感。LFOやモジュレーションレーン、外部CVを通じてコードトラックに変化を加えることもでき、それらの変化はリンクされた外部機材の能力をフルに引き出すことが可能。
高耐久設計
OXI ONE MKII は、耐久性とパフォーマンスを考慮して設計されており、プレミアムコンポーネント、先進技術、頑丈な素材を採用することで、過酷なスタジオ環境やツアー条件にも対応します。
- 洗練されたアルミニウム製ユニボディ
- 高品質のシリコンパッド
- 耐久性の高いアルミニウムノブ
プロフェッショナル品質でありながら価格は抑えられており、市場で最もコストパフォーマンスに優れたシーケンサーの1つです。
技術仕様
- アルマイト処理のアルミケース、高品質ノブ
- ディスプレイ:1.5インチの高輝度OLEDスクリーン
- 高グレードのラバーパッド(ブラックまたはホワイト)
- microSDカードスロット(メモリ拡張用)
- バッテリー充電インジケーターLED搭載
- Pipe MKIIブレイクアウトモジュール用のMini HDMI端子
- MIDI 入出力:3.5mm TRSジャック(Type A)
- USB-Cポート(USB MIDIおよび電源供給)
- CV入力:2系統(3.5mmジャック)
- 内蔵リチウムポリマーバッテリー(最大8時間駆動)
- 本体サイズ:375 x 130 x 19 mm(エンコーダー込みで30 mm)
- 重量:950g
同梱物
- OXI ONE MKII 本体
- トラベルケース
- USBケーブル
- TRS-DIN Type A 変換アダプター
- microSDカード
その他紹介動画
以上がカタログの内容をアレンジしたOXI ONE MKIIのご紹介でした。

Takazudo的所感
以降は私Takazudoの所感です。
当店的には初めて販売させて頂いたのが初代OXI ONEであり、私自身もその後ずっとOXI ONEを2つ、個人的にも使用し続けて来ていますが、今回のMKIIは、初代OXI ONEの正統進化版という印象です。
OXI ONEというシーケンサー

このOXI ONEというシーケンサーは、言ってみれば8×32のパッドを使い、そこで出来ることをなんでも思いつくだけ実装してきたというものであると私自身は考えており、こういったことが可能なのは、ひとえにOXI Instruments社の開発力によるもの、もっと言えばこのOXI ONEというシーケンサーを開発してきたManuel氏という一人の天才開発者の力あってのものと言って間違いないでしょう。だいたいこれ系の機材は一人のすごい人が作っているみたいなことが多いように思います。(参考: Perfect Circuitのインタビュー記事)
そういった機材に何か機能を追加していこうと考えるときに何を頼りにすれば良いのか? OXI Instrumentsの場合、それは明らかにコミュニティのフィードバックであると言えます。OXI Instrumentsのdiscordサーバーは、2000人を超える参加者がおり、そこですごいのが、そこで受けたフィードバックや意見を逐一対応しているという点であると言えます。
そのdiscordでやりとりされている内容で、もらった意見をGoogleスプレッドシートにまとめ、一つずつ対応しているんだと以前言っていたのを、入荷時のやりとりで聞いたことがあります。これはいくら仕事であるからといって、言わずともがな、簡単にできることではありません。現在、OXI ONE自体の知名度はかなり上がったように思えますが、それはひとえにそのような改善の積み重ねの結果であると言えます。
ハードウェアのインターフェース的なところとして、パッと見た感じだと、初代OXI ONEから変わったのはちょっとボタンが増えたぐらいなのかな?というように見えるかも知れませんが、そこには、そうやっていもらったフィードバックが反映されているものと確信できます。初代OXI ONEはもう4年前(2021年)の製品であり、それから経った時間を考えると、ハードウェア的な進化が著しく、MKIIは2025年度版OXI ONE。そこに検討を重ねて判断されたUIの進化が反映されているものと言えるでしょう。
初代OXI ONEについて
ただ、だからと言って初代OXI ONEはもう役に立たないのかというとそんなことは無いと言えます。まず、これはOXIのdiscordで公式なFAQの回答として会話された内容がソースですが、MKIIのアップデートと合わせ、可能な限り初代OXI ONEのファームウェアもアップデートしていく、ハードウェアのパフォーマンスの許す限りは──という会話がされていました。

これは私、開発者でもあるTakazudoの想像ですが、おそらく初代もMKIIも、ソフトウェアがのっているマイコン的なところ、つまりはパソコンで言えばOSみたいなものは同じなのでは無いかと想像されます。だとすると、おそらくはMKIIで新しく追加されたボタン由来の機能が使えないだけで、それ以外の機能は依然として初代OXI ONEでも利用できるよう、アップデートが継続されていく可能性が高いように思えます。
そして、これは実際にOXI ONEを使っていた経験から想像するに、MKIIになってハードウェア的パフォーマンスが上がりはしたもの、初代がパフォーマンス的に頭打ちになっていたみたいな問題を経験したことのある人は、ほぼいないのでは無いかと想像されます。
もしかしたら、MIDIでものすごい数のシーケンスを組んでいた人はそのような経験もあったりするのだろうかと思ったりはしますが、私自身、4パートを使ってドラム、シーケンス数本、そこに前述したハーモナイザー機能なんかをフル活用し、CVもGateもフル活用ぐらいは日常的にしてはいましたが、フリーズしたことや遅延を感じたことは一度もありません。なので、このMKIIのパフォーマンスアップについては、More is MORE。あればあるだけ良いと考えておいて良いかと思います。
2台目のOXI ONEとして
でも最近OXI ONE買っちゃったんだよなー、既に持ってるんだよなーという方向けに書いておくと、私個人がオススメしたいのは、2台目のOXI ONEとしてのMKIIという選択肢です。私自身、OXI ONEを2つ開けて使っていますが、2つあることは結構な拡張性をもたらすと言えると思います。
これはモジュラーシンセをやっている人であれば、言わずともがなかもしれませんが、何かしらライブパフォーマンス的なことをしようとすれば、モジュラーにおいては、シーケンスもスイッチもCVコントロールも何もかも、好きな数だけ自分の好きなように揃えるというスタイルが普通です。そういう視点で言えば、OXI ONEは一つのシーケンサーという存在であり、それが2つあって個別に操作したって十分に便利です。
例えば、ドラムのシーケンスを片方で流しっぱなしにしておきつつ、もう片方でメロディー的なシーケンスを2,3本走らせるような使い方が考えられます。逆に考えると、これを1台のOXI ONEで全てやろうとすれば、高速にOXI ONEの操作を、パートを切り替えながら行う必要があるのです。
モジュラーシンセの文脈で言えば、シーケンサーを一つ足すつもりで買い足しても、可能性としてはありなんじゃないかと、2台使っている私としては所感としてお伝えしておきます。(普段は大体何かしらのモジュールを試すみたいなことをして動画にしていることが多いので、そういう時は1台だけ使ってます)
まぁ商品紹介でいきなり2台どうですかと勧めるのはどうなんだと書いていて思いましたが、そんなわけで、シーケンサーとしてなにか良いやつが欲しいと考えている方には、有力な選択肢として今後もOXI ONE MKIIは広まっていくであろうと考えています。
以上、OXI ONE MKIIのご紹介でした。
商品の性質上、ご購入頂いた後、ご質問を頂くことがよくあるのですが、モジュラーシンセだけで無く、MIDIでお持ちの機材をならすという使い方をする方が多い印象です。
ご自身のセットアップ相談や、ご予約等のお問い合わせもお気軽に頂ければと👌
ではでは。