Takazudo Modularにて取り扱わせて頂いている、Olivia Artz Modular(OAM)のTiny Time Machineの紹介です。
Tiny Time Machineは、人気の高いTime Machineと同じエンジンを搭載した、8HPのコンパクト版グラニュラーディレイモジュールです。小さなパッケージながら、クロック同期可能なリズミックグリッチエフェクト、リバーブ、カオスな音響効果など、多彩なサウンドを生み出すことができます。
本商品は、以下よりご購入頂けます。
商品写真




Tiny Time Machineの特徴
Tiny Time Machineは、Eurorackモジュラー用の8タップステレオグラニュラーディレイです。ミリ秒から数分までのディレイ範囲を持つ8つのディレイラインをミックスできます。これらのディレイラインは、時間軸に均等に配置したり、「今」または「過去」に偏らせたりできます。偏った配置でも均等配置でも、ディレイラインはクロック同期が可能です。フィードバックにより過去の音を持続させることができます。これらすべてはCVで制御可能です。
Tiny Time Machineは、22HPのフルサイズTime Machineと同じエンジンを搭載しながら、わずか8HPという省スペース設計を実現したモジュールです。
コンパクトながらパワフル
Time Machineの持つ強力なグラニュラー処理エンジンをそのまま搭載し、以下のような多彩な音響効果を生み出すことができます。
- クロック同期リズミックグリッチエフェクト - テンポに同期した複雑なリズムパターンの生成
- リバーブ効果 - 空間的な広がりのある残響効果
- カオスなフィードバック - 激しく変化する予測不可能なサウンド
- グラニュラー処理 - 音を細かく分割して再構成する実験的な音作り
ディレイタイムの制御
TIMEノブはディレイタイムを(ほぼ)0秒から8秒まで調整します。ノブは指数的制御を提供するため、非常に短いディレイタイムをより細かく制御できます。
T/2vCV入力は、最大ディレイタイムに対する指数的CV制御を提供します。これは、+1Vでノブで設定したディレイタイムが半分になり、-1Vで2倍になることを意味します。この入力は-5Vから+5VまでのCVを扱うことができ、0.0001秒から2分30秒までのディレイタイムが可能です。
クロックが供給されている場合、ディレイラインは上記の動作を維持しながらクロックにクオンタイズされます。
ディレイスプレッド
SPRD(Spread)ノブが正午位置(かつspread CVに0Vが入力されている状態)では、すべてのディレイラインが均等に配置されます。スプレッドを調整することで、リバーブのような時間空間を作成できます。
左に回す(または負のCVを送る)と、ディレイラインは「今」の周辺に集まります。より最近のディレイが多く、TIME付近のディレイは少なくなります。
右に回す(または正のCVを送る)と、ディレイラインはTIMEの周辺に集まります。TIME付近のディレイが多く、「今」付近のディレイは少なくなります。
CV入力は-5Vから+5Vの信号を受け付けます。
8つのディレイラインすべては、均等に配置されているときはクロックにクオンタイズされます。スプレッドを変更すると、ディレイラインはビートから離れていきます。ただし、最後の1つは例外です。クロックを供給している場合、TIMEは常にクロックにクオンタイズされます。
フィードバック動作

通常版Time Machineの場合、フィードバックがノブ上のアークで示された領域内にあるとき、音は消失も制御不能な膨張もしません。Tiny Time Machineの場合はこの表示はパネルに無いですが、概ね同じ位置をこの領域と考えて下さい。これをサウンド・オン・サウンド・ゾーンと考えてください。
このゾーンを超えると、ギターアンプのフィードバックに似た、しかし邪悪でデジタルなフィードバックとカオスが発生します。
CV入力は-5Vから+5Vの信号を受け付けます。
Takazudo的所感
まず、私Takazudoは個人的にTime Machineを年中使っています。なんでもかんでもTime Machineの紹介動画みたいになってしまうから少し控えようかなと思うぐらいに……。これはどこかで聞いた話なのですが、日常的に聞こえる音というのは、絶対になにかしらの空間の中で鳴っているものなので、リバーブやディレイが一切無い音というのは日常で耳にすることは無いんだとか。その前提に立つと、リバーブやディレイをかけると、音が自然に聞こえるようになる、というのにも納得できる感じがします。
そんなディレイで、Time Machineを使うと、なんとなく良くなると感じており、これがなぜか考えていたのですが、今こうして説明書を翻訳してテキストにまとめていると、音の時間分配の偏りを大きく作れることが大きいという気がしています。ディレイのモジュールを紹介するときに「グラニュラー」という言葉はあまり登場しないと思うのですが、このTime Machineの説明にはグラニュラー効果云々という説明がなされており、これが何を意味するのか、おそらく触るまで分からないと私は思うのですが、触ってみると、これがどういうことかをご理解いただけるかと思います。
これはおそらく、非常に短い時間のディレイや、ハードなフィードバックをかけることで、ディレイを超えた何かのような効果を生んでいるのだろうなと。ディレイで、開始時間周辺にディレイを偏らせるとか、遅延時間周辺に音を偏らせるいうのは、おそらく他ではなかなか無いのではないでしょうか。これがTime Machineをユニークにしている要素だと思われます。
Olivia Artz Modularに、入荷時、Time Machineをめちゃ使っているという話を動画と共に伝えているのですが、私はクロックに同期させていつも使用していたため、クロックに同期させずに滅茶苦茶な感じに使っても面白いというアドバイスを頂きました。そう、このモジュールはクロックに同期出来るため、テンポに沿ったディレイとしてまず便利です。ですがそれ以外でも、ハードなフィードバックエフェクトモジュール的な使い方を期待しても、十分に応えてくれるモジュールだと感じます。是非お試し頂きたいです。
小さいTime Machine
Tiny Time MachineはそんなTime Machineのコンパクト版。コンパクトで嬉しいですが、その分モジュールの深さは38mmと、ちょっと深いのでこの点には注意です。Tinyじゃない方のTime Machineは22HPで25mmと、浅いモジュールです。
Takazudo個人的には、小さければ絶対に嬉しいかというと、そういうことばかりでも無いかなとは思います。自分自身、22HPの方はデカすぎるなと当初思っていたものの、長い縦フェーダーでステップ毎のボリュームをコントロール出来ると、色々と解像度高く音をいじれる感覚がしており、これは自分にとって発見でした。ディレイをパフォーマンスとして使用したいという場合には、Tinyじゃない方のTime Machineをオススメしたいです。
逆に、そこまで年中パラメーターをコントロールしない使い方の場合、このTiny Time Machineの小ささは嬉しいです。コンパクトかつ強力なグラニュラーディレイとして活躍できるモジュールだと思います。
そんなわけで、ご自身のセットアップに応じて、もしくは両方入れても活躍するモジュールな気がしていますね。
参考動画
以下は22HP版Time Machineのデモ動画ですが、Tiny Time Machineも同じエンジンを搭載しているため、同様のサウンドを生み出すことができます。
Olivia Artz Modular公式YouTubeチャンネルでは、Time Machineシリーズの様々な使用例が公開されています。
以下は、非常に速いGateを使用し、激しいフィードバックと空間的な音響効果を作っているデモです。
以下はDivKid氏によるTime Machineを使ったパッチの解説動画です。
付属品
- 電源用リボンケーブル
- ネジ
技術仕様
- 幅: 8HP
- 深さ: 38mm
- 消費電力: 122mA +12V/8mA -12V/0mA 5V
- 24-bit Audio 入出力(-5V to +5V)
- 16-bit CV制御(-5V to +5V)
Olivia Artz Modularについて
Olivia Artz Modular(OAM)は、北米を拠点に活動する Kate/Rosette/Olivia Artz の3人によるモジュラーシンセ/シンセ関連モジュールのブランドです。"Time Machine" や "Uncertainty" のように、独創性と実験性あふれるモジュールを自ら設計・製造するほか、他者のアイデアを製品化することもあります。ユーロラックを越えた創造の場として、自分たちの「夢」をかたちにする場を提供しています。
オマケ: 電氣美術研究會モジュラー小物セット付き

モジュラーシンセをもっと多くの方に触って欲しいという願いの元、電氣美術研究會さまにご協力頂き、モジュラー小物セットを本商品にバンドルさせて販売させていただいております。
パッチケーブルや電源ケーブル、ドレスナットのサンプルセット、モノラルスプリッターなど、内容は時期に応じて変化します。商品に同梱しますので是非お試し下さい!
Olivia Artz Modular: Tiny Time Machineの紹介は以上になります。
ご参考になれば幸いです。