Takazudo Modularにて取り扱わせて頂いている、RYK ModularのNight Riderの紹介/解説記事になります。Night Riderは、4チャンネルのフィルターバンクを基本とし、そこに6ステージのシーケンサーを合体させ、柔軟なモジュレーションをも可能にしたようなデジタルモジュールです。
なお、こちらの商品は、Takazudo Modularが国内のビルダーさんと協力し、DIYで作成したモジュールです。ビルド後、一通りの機能のチェックを行い、パスしたものを出品しています。また、このモジュールのメーカーであるRYK Modularにも許可を得て販売しているものです。
こちらの商品は、以下よりご購入頂けます。
- 4チャンネルのフィルターバンク
- 6ステージのシーケンサー
- CVやgateにより作る、柔軟なモジュレーション
- MIDIによる制御やステレオ入出力
- デジタル技術を生かした直感的な操作性とリッチな機能
- マニュアル
- 参考動画
- その他
- 技術仕様
- 付属品
4チャンネルのフィルターバンク
まず、Night Riderは4チャンネルのフィルターバンクをベースにしたモジュールです。フィルターとしては、ユーザーは以下の種類の中から一つを選んで利用できます。
- 6db band pass filter
- 12dB band pass filter
- 可変幅 band pass filter
- Karplus Strong スタイルの comb filter
- All Pass Filter 1 [ delay-line based ]
- All Pass Filter 2 [ IIR based ]
ひとまず、これら多様なフィルターを4チャンネルで使えるだけでもそれなりに便利です。パネル中央上には多数の小さい穴が空いており、パネル裏には小さい赤のLEDが多数並べられています。操作に応じて、現在選んでいるフィルターの情報、フィルター適用周波数、フィルタ毎のボリュームがこのLEDの点灯により表現されるようになっており、デジタルである点を生かした直感的な操作が可能です。
この用意されているフィルターの特性は、特定周波数を強調するバンドパスフィルターを中心としているため、Night Riderというモジュールは、レゾネーターを中心としたエフェクターの一種であると表現するのが適切と言えるかもしれません。
レゾネーターとは
レゾネーターとは何か?については、過去にWingie2というモジュールの紹介記事で詳しく解説しています。宜しければ合わせてご参照頂けると、理解が深まるかもしれません。
フィルターの種類
以下は、フィルターの種類を選択している時の表示です。
この表示は、可変幅のband pass filterを選択している状態を示しています。この状態でノブを回すと別のフィルターの絵が表示され、前述したどのフィルターを選んでいるのかが分かりやすく表示されます。
それぞれのフィルターのボリューム
以下は、フィルターのボリュームを変更している時の表示です。
4つのフィルターのボリュームは個別にコントロール可能であり、パネル上部のノブ4つが、それぞれのフィルターのボリュームに対応しています。
LEDは横一列が一つのフィルターのボリュームを表しており、ノブを回すと、それぞれのボリュームの大きさに応じてLEDの点灯割合も変化します。
それぞれのフィルターの周波数
以下は4つのフィルターの周波数を変更している時の表示です。