NoisyFruitsLab: 5MX Mixer紹介

2024/01/13 Author: Takazudo

Takazudo Modularにて取り扱わせて頂いている、NoisyFruitsLabの5MX Mixerの紹介/解説記事になります。5MX Mixerはシンプルな5chミキサーです。

こちらの商品は、以下よりご購入頂けます。

5MX Mixerとは

5MX Mixerは、シンプルな5chのミキサーです。見ての通り5つのジャックに入力された電圧(CV/Audio)を加算し、結果をOutから出力します。下にある5つのノブは、対応する入力のattenuatorとして機能します。

このミキサーは受け取ったシグナルを増幅させることはありません。ノブを回しても入力された電圧が減衰されるのみであり、増幅されることはありません。

5つのジャックはモノラルの入力を扱えますが、実はこれはTRSケーブルによるステレオ入力を扱うことも可能であり、その場合はLRそれぞれの電圧が加算され、Outにヘッドフォン等のTRSケーブルを挿せば、ステレオの出力が得られます。

モジュール中央パネル裏には左右にそれぞれLEDがあり、これらはOutより出力される電圧のレベルに応じて点灯します。モノラルで使う場合は左側のLEDのみが光ります。

写真:LED

5MX Mixerの使いどころ

5MX Mixerの使い所を、一般的なミキサーモジュールの利用用途を絡めて簡単に解説します。

小さく出力をまとめる

まずごく一般的な小型ミキサーモジュールの使い所としては、いくつかの入力をまとめることでしょう。

例えば、キック、ハイハット、スネア、クラップ等のドラム類の入力をこのミキサーでまとめ、出力にディストーションやコンプレッサーをかけたり、フィルターを通してまとめて高音を削るなどという使い方が考えられます。

一つだけ、入力がたくさんある多機能なマスターミキサーがあればそれで良いという考え方もあるかとは思いますが、細かくまとめて全体を構成できるということが手軽にできるのは、モジュラーシステムの柔軟性の一つと言えそうです。

ステレオの入力をまとめる

モジュラーシステムのパッチングに使うケーブルは、ほとんどが3.5mmのアンバランスTSケーブルです。これは1系統のシグナルを伝達するものであって、この5MX Mixerのジャックが受け取れると書いた、2系統のシグナルを伝えるステレオ用のTRSケーブルが採用されているケースはほとんど無いです。

ですが、モジュラーシステム以外でこのようなケーブルが使われることはあるため、そういったデバイスの出力を受け取ったりする場合に、このミキサーのステレオを扱える機能が生きる時があるかもしれません。

例えばTakazudo Modularで扱っているWingie2の出力は、3.5mmのTRSケーブルであり、このミキサーの入力に接続することが可能です。

5MX Mixerの出力を別のモジュラーに渡したい場合は、以下のような2系統を1系統2つに分岐させるアダプターを利用すれば、いつものパッチケーブルを使って、他のモジュールに出力を渡すことも可能です。

他のミキサーモジュールとの比較

このミキサーの欠点を挙げるとすれば、それはシンプルさの裏返しでしか無いのですが、多機能なミキサーモジュールに備わっているような機能がついていないということが言えるかと思われます。例えば、左右のpanningを調整したり、チャンネルごとのmuteが出来なかったり、VCAを兼ねた、CVによる入出力レベルの調整が行えなかったりということです。そういった機能が必要と思われる場合は、自分が欲しい機能を持ったミキサーモジュールを検討したほうが良いでしょう。

ですが、前述したような、いくつかのモジュールの入力を単純にまとめたいという場合、高価で多機能なミキサーモジュールを用意する必要はありません。機能が少ないゆえに4HPとコンパクトですし、ちょっと何かをまとめたい時にあると便利なモジュールであるかと思われます。

参考動画

以下動画では、同ブランドNoisyFruitsLabのKick V2808 Snare Drumを、5MX Mixerでまとめ、Sproom DSPに渡しています。

仕様

  • 幅: 4HP
  • 深さ: 35mm
  • 消費電力: +12V 20mA/-12V 20mA

付属品

  • フラットケーブル
  • ネジ
  • バナナキーホルダー
  • バナナステッカー

バナナステッカーとキーホルダーの写真

NoisyFruitsLabについて

NoisyFruitsLabはSamuel Biniaszczyk氏の運営する、ドイツのシンセサイザーメーカーです。小規模ながら高いクオリティのモジュールを多数リリースしており、氏の手掛けるモジュールの多くは、DIY用のパネル&PCBとしても販売しています。

電氣美術研究會

オマケ: 電氣美術研究會モジュラー小物セット付き

電氣美術研究會

モジュラーシンセをもっと多くの方に触って欲しいという願いの元、電氣美術研究會さまにご協力頂き、モジュラー小物セットを本商品にバンドルさせて販売させていただいております。

パッチケーブルや電源ケーブル、ドレスナットのサンプルセット、モノラルスプリッターなど、内容は時期に応じて変化します。商品に同梱しますので是非お試し下さい!

5MX Mixerの紹介は以上になります。

5MX Mixerは、NoisyFruitsLabよりはじめて入荷したモジュール群の中の一つです。TakazudoがNoisyFruitsLabの各種モジュールを販売させていただいた理由としては、はじめてモジュラーシンセを触る人でも理解が容易な、ひとえにシンプルで操作性が良い、丁度よいサイズのモジュールを紹介したかったという背景があります。この5MX Mixerはごく単純なミキサーモジュールであり、モジュラー入門する人にとって理解しやすく、またモジュールが増えてきても、使う機会の多いモジュールであると言えるでしょう。

参考動画にてそうしているように、同ブランドKick V2808 Snare Drum等、いくつかのモジュールの出力をまとめる時などに便利です。

ご参考になれば幸いです。